【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
2年前のクリスマスイヴ、俺がまだニューヨーク店で総支配人をしていたときのことだ。
館内の見回りを終えた俺は18階のバーでゆったりとブランデーを味わっていた。
バーテンダーの乙羽悠は俺がその腕を見込んで7thアヴェニューのバーから引き抜いてきたのだが、俺より2歳下と歳が近くて話題も豊富なため、こうしてしばしばカウンターを挟んで話をしている。
しかし俺がここに来る理由はそれだけではない。
私服姿で客に紛れて飲んでいると、店内の様子や客の反応をダイレクトに知ることができ、新しいアイデアや改善点の参考になるのだ。
その日も俺は、カウンター席の隅で悠から新作カクテルの評判を聞きつつ客の会話に耳を澄ませていたのだが……。