冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

「成優。そんなところにいないで、こっちにおいで」

 振り向いた先にいた成優は、ぺろっと舌を出して笑う。そしてパタパタと室内に駆けてくると、ギシッとベッドに飛び乗って私と至さんの間に割り込んだ。

「三人で、ぎゅーしようか?」
「うん、する!」

 至さんは両手を伸ばし、元気よく頷いた成優と私を、いっぺんに抱き寄せる。大人ふたりに挟まれた成優は「せまい~」と言いながらも、ケタケタ笑ってうれしそうだ。

 こんな幸せを知ってしまったら、手放せるわけがない。

 彼のお母様に認めてもらうことは叶わなかったけれど、家族三人で助け合い、いつまでもこんな穏やかな日常を守っていきたい。ふたりのかけがえないぬくもりを感じながら、私は胸に誓った。


 連休後半には私の実家がある福島に彼を連れていき、両親に至さんを紹介した。

 築百年を越える古民家をリフォームした実家は広さだけが取り柄だが、何度か来たことのある成優は『ももたろうのおうちみたい』と評して気に入ってくれている。

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