冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
基本的に帰りは芽衣の方が早いので、夕食に関しては彼女に頼ってばかり。日頃のそんな積み重ねも、彼女を疲れさせてしまう要因だったかもしれない。
俺は手を洗い、ポークケチャップの皿をレンジに入れると同時に、電気ケトルで湯を沸かす。芽衣と俺のぶん、ふたつのカップを用意して、ほうじ茶を淹れた。
一緒に夕食を取れない日は、こうして芽衣にお茶を用意して俺の食事に付き合ってもらい、夫婦の会話をするのが定番の過ごし方なのだ。
ちょうどお茶と食事の準備が整ったところで、電話を終えたらしい芽衣が部屋に入ってきた。塁に聞いていた通り、どことなく表情が暗く見える。
それでも、俺の姿を見つけるとパッと笑顔になった。
「おかえりなさい。今日もお疲れさま」
「ただいま。芽衣こそ、いつも仕事の後夕飯を用意して、疲れるだろう。休みたい日は外食でもいいし、買ってきてもいいんだぞ?」
「ありがとう。でも、料理は好きだから平気です」
芽衣は言いながら向かいの椅子を引いて、腰を下ろした。それから、リビングで録画の『魔法少女オトメ』に夢中になっている成優を見て、穏やかな母親の目になる。
芽衣らしく優しい表情に、飽きもせず胸が高鳴った。