冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
思わぬ形での再会

 崎本くんから告白された翌週の月曜日。私は昼休みの職員室で、お弁当を広げていた。

 朝、余裕がない時はコンビニで買ったり、先生方何人かと一緒に店屋物を取ったりするけれど、できれば節約したいので基本は手作りのお弁当。

 今日はわかめごはん、ひじきと豆腐のハンバーグ、タコさんウインナー、ちくわにチーズを詰めたもの、茹でたトウモロコシ、デザートにイチゴを入れてきた。

「お、今日は一段と美味しそうですね」

 たまたまそばを通りかかった草野先生が私の手元を覗き、お弁当をほめてくれる。

「今日は娘の保育園もお弁当の日なので、色々リクエストされちゃって。そのおかげで自分のお弁当も充実してるんです」
「忙しいのにお疲れさまです。娘さんも今頃喜んでますね」
「だといいんですけど」

 草野先生と穏やかに会話していたその時、突然職員室の扉が勢いよく開いた。そこにいたのは教頭先生で、恰幅のよい体を上下させながらゼイゼイ息をしている。

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