4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫


また30分後から検査か…。

そう考えるとなんとなく気持ちが重い。


結「はぁ……やりたくないなぁ。」


私はそう呟き布団を被った。

なんか頭がふわふわとする。

なんとなく息苦しさもある。


なんでこうなっちゃうんだろう。


こんな自分…本当に嫌いだ。


結「ケホッ…ケホケホッ……」

あ、また咳が…。

嫌なのに。嫌なのに。



そう思うたびにどんどん増して行く咳。

出来なくなって行く呼吸。


助けて。助けて。助けて。


私はとてつもなく焦った。




息が……出来ない。








体調悪くしたら怒るかな?

検査の準備したのにって嫌がられるかな。

そんな不安さえも押し寄せる。






でも…そんな時。







私の頭で声が聞こえた気がした。


大「なんでもっと頼ってくれねぇんだよ!」

琉「お前はもっと周りにわがままになってもいい…。」


大雅兄と琉生さんの声。

それはハッキリと……まるで走馬灯のようだった。



助けを求めなきゃ!!


私はそう思い、大雅兄に電話をかけた。


大「もしもし。結衣、どした?」

結「……っ。」


……こ、声が。

……でない!!







その中で必死にもがき声を出そうとするが…。


やはりダメだった。




……そうだ!

何か…何か隣の大雅兄の部屋に知らせる事が出来れば…。


そう思って何かここから壁に投げつけて知らせようとするが…。 


私の体はもう限界だと言っているようだった。






……やっぱりだめ。


意識が…。









私はそのまま…気を失っていた。



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