4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
私は帰宅してすぐに少しだけ部屋で休むことにした。
琉生さんが午前中は用事があるとのことで検査は午後からになった。
頑張るとは言ったものの……ものすごーく不安だ。
どんな検査するんだろう。
血液検査はするみたいだけど絶対痛いだろうし…。
それよりさらに痛い検査あるかもしれないし…。
それに……結果を聞くのも怖い。
その前に大雅兄に謝らないと。昨日のこと。
あんなに怒ってるの見たことがない。
あそこまで怒っていたらもう許してはくれないかもしれない。
もし、もう出て行けだなんて言われたら……
でもそう言われてしまったらもうここにはいられないかもしれない。
また逃げ出してしまうかもしれない。
だけど…このままじゃダメだ。
私は大雅兄の部屋の前まで来た。
謝らないと…謝らないと…
心臓がバクバクする。
部屋の前でノックをするのに戸惑っていると部屋のドアが開いた。
大「結衣…」
結「え…あ…えっと……」
心の準備出来てなかった……。
でも。
結「ごめんなさい!!私…怒らせようとかこれっぽっちも思ってなくて…ただ本当に…心配かけたら……迷惑かけたら……困らせちゃうし、嫌われちゃうって……」
止まれ。涙。
なんで泣きたくないのに涙出てくるの。
こんな泣くはずじゃなかったのに……
結「私…これからもずっと一緒に…居たい…です。こんなケンカしたままじゃ…やだっ。」
大「俺こそ…ごめん。言いすぎた。昔から頭に血が昇ると周りが見えなくなって怒鳴り散らしてしまう癖があるんだ。父親に似て。 結衣が苦しんでる時俺が何も出来ないのが嫌だった。俺には結衣の体の不調は助けてあげられない……。それが悔しくて……お前に当たってしまったんだ……。」
大雅兄は珍しく弱々しくそう言った。
結「あのね、私今日の午後検査受けることになったの。不安だし怖いけど…。」
私がそう言うと大雅兄は少し安心したような顔をした。
そして、頭をクシャクシャと撫で回し、
大「また泣くなよ?」
とからかってきた。
良かった。いつもの大雅兄だ。
私はその時少し安心したのだった。
琉「さて、じゃあ始めようか。」
結「は、はい。」
太「結衣ちゃんそんな緊張しなくて大丈夫だよ。」
……なんで太陽さんまでいるのよ。
琉「じゃ、まず血液検査するから腕まくれ。」
結「え…あ、はい。」
大「なんだ。もーやってんの?」
結「大雅兄……。」
突然部屋に入ってくる大雅兄。
太「おい。琉生もっと優しくやれよ!結衣ちゃん怖がってるだろ?」
そして口出しが多めな太陽さん。
なんか余計に緊張するんだけど。
琉生さんはあっという間に駆血帯を巻いて消毒をしている。
太「結衣ちゃん、動いたら危ないから少し腕抑えるね。」
琉「じゃ、刺すぞ。」
って言われた瞬間不安になるものでして……
結「あ、ちょっと…だけ待って下さい。」
太「大丈夫!すぐ終わるから!」
そう言いながらニコッと笑う太陽さんは悪魔だ。
結「痛い………。」
やっぱり苦手だーー。
私が抵抗しようとしても躊躇ない。
太「結衣ちゃん大丈夫?具合悪くなったりしてない?」
サーっと血の気が引く気がしてきた。
結「気持ち悪い……。」
恐怖からなのか吐き出してしまった私。
みんないるのに見っともない。
受け皿を用意して背中をさすってくれる太陽さんはそんな私に優しく声をかけた。
太「大丈夫だよ。もう終わったからね。」
大「ねぇ琉兄。もう今日は休ませてやった方がいいんじゃねーの?」
琉「いや、もう痛い検査はないから今日終わらせた方が結衣も楽だろ。」
大「分かるけど…」
琉「分かった。じゃあ30分後にまたやるから少し休んでろ。」
太「厳しいねぇ。琉生は。結衣ちゃん具合どお?」
結「ごめんなさい……。」
情け無い。
頑張るって決めてもやっぱり私はダメなんだろうか。
私は帰宅してすぐに少しだけ部屋で休むことにした。
琉生さんが午前中は用事があるとのことで検査は午後からになった。
頑張るとは言ったものの……ものすごーく不安だ。
どんな検査するんだろう。
血液検査はするみたいだけど絶対痛いだろうし…。
それよりさらに痛い検査あるかもしれないし…。
それに……結果を聞くのも怖い。
その前に大雅兄に謝らないと。昨日のこと。
あんなに怒ってるの見たことがない。
あそこまで怒っていたらもう許してはくれないかもしれない。
もし、もう出て行けだなんて言われたら……
でもそう言われてしまったらもうここにはいられないかもしれない。
また逃げ出してしまうかもしれない。
だけど…このままじゃダメだ。
私は大雅兄の部屋の前まで来た。
謝らないと…謝らないと…
心臓がバクバクする。
部屋の前でノックをするのに戸惑っていると部屋のドアが開いた。
大「結衣…」
結「え…あ…えっと……」
心の準備出来てなかった……。
でも。
結「ごめんなさい!!私…怒らせようとかこれっぽっちも思ってなくて…ただ本当に…心配かけたら……迷惑かけたら……困らせちゃうし、嫌われちゃうって……」
止まれ。涙。
なんで泣きたくないのに涙出てくるの。
こんな泣くはずじゃなかったのに……
結「私…これからもずっと一緒に…居たい…です。こんなケンカしたままじゃ…やだっ。」
大「俺こそ…ごめん。言いすぎた。昔から頭に血が昇ると周りが見えなくなって怒鳴り散らしてしまう癖があるんだ。父親に似て。 結衣が苦しんでる時俺が何も出来ないのが嫌だった。俺には結衣の体の不調は助けてあげられない……。それが悔しくて……お前に当たってしまったんだ……。」
大雅兄は珍しく弱々しくそう言った。
結「あのね、私今日の午後検査受けることになったの。不安だし怖いけど…。」
私がそう言うと大雅兄は少し安心したような顔をした。
そして、頭をクシャクシャと撫で回し、
大「また泣くなよ?」
とからかってきた。
良かった。いつもの大雅兄だ。
私はその時少し安心したのだった。
琉「さて、じゃあ始めようか。」
結「は、はい。」
太「結衣ちゃんそんな緊張しなくて大丈夫だよ。」
……なんで太陽さんまでいるのよ。
琉「じゃ、まず血液検査するから腕まくれ。」
結「え…あ、はい。」
大「なんだ。もーやってんの?」
結「大雅兄……。」
突然部屋に入ってくる大雅兄。
太「おい。琉生もっと優しくやれよ!結衣ちゃん怖がってるだろ?」
そして口出しが多めな太陽さん。
なんか余計に緊張するんだけど。
琉生さんはあっという間に駆血帯を巻いて消毒をしている。
太「結衣ちゃん、動いたら危ないから少し腕抑えるね。」
琉「じゃ、刺すぞ。」
って言われた瞬間不安になるものでして……
結「あ、ちょっと…だけ待って下さい。」
太「大丈夫!すぐ終わるから!」
そう言いながらニコッと笑う太陽さんは悪魔だ。
結「痛い………。」
やっぱり苦手だーー。
私が抵抗しようとしても躊躇ない。
太「結衣ちゃん大丈夫?具合悪くなったりしてない?」
サーっと血の気が引く気がしてきた。
結「気持ち悪い……。」
恐怖からなのか吐き出してしまった私。
みんないるのに見っともない。
受け皿を用意して背中をさすってくれる太陽さんはそんな私に優しく声をかけた。
太「大丈夫だよ。もう終わったからね。」
大「ねぇ琉兄。もう今日は休ませてやった方がいいんじゃねーの?」
琉「いや、もう痛い検査はないから今日終わらせた方が結衣も楽だろ。」
大「分かるけど…」
琉「分かった。じゃあ30分後にまたやるから少し休んでろ。」
太「厳しいねぇ。琉生は。結衣ちゃん具合どお?」
結「ごめんなさい……。」
情け無い。
頑張るって決めてもやっぱり私はダメなんだろうか。