一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
 すごく素敵な笑顔に、一瞬騙されかけたものの、私の目は誤魔化せない。

「理世。本当に?」
「心配しなくていい。悠世(ゆうせい)が継ぐよりはマシだって思っているだろうな。祖父と父は引退状態で、ほとんどの仕事を俺に渡している。人脈があるから、まだ社には必要だが」
「理世が麻王グループのトップ?」
「そうなる」

 理世の運転する姿をちらりと見る。
 運転をする理世も素敵だった――って違うでしょ!

「ほら、琉永。新しい住まいに着いた。琉永が好きそうだと思ったけど、どう?」

 さすが高級住宅地にある家は違う。
 家の周りを高い塀で囲み、塀の向こうには青々しい葉を茂らせている木々が見える。
 車から降りて、私は庭に入った。
 庭だけでも、家がもう一つ建てられそうな広さだ。

「素敵な家。海外にある家みたいだけど、理世の家?」
「祖父が持っていた家のひとつを俺に譲ってくれた。悠世にはビルをやったから、俺にはこの家を渡したんだろう」
「家のひとつ? ビル!?」

 ――おじいちゃんからのお小遣いにしては、スケールが大きすぎる。

 それとも、生前贈与だったのか。
< 182 / 260 >

この作品をシェア

pagetop