一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
「よかったな。これで、俺達は美談になった。誰にも邪魔はされないし。琉永に悪い虫が近寄ることもない」

悪い虫って……
虫が近づいた途端、息の根を止めていくスタイルの人間に言われてもね。
もう、なんと言って返していいかわからない。
しかも、なんのお祝いなのか、食後にケーキまで買ってあり、フルーツと生クリームたっぷりのホールケーキがリビングのテーブルの上で存在感を放っていた。
紅茶をいれ、ケーキナイフでケーキを切った。

「もしかして、理世は啓雅(けいが)さんが私への仕返しに週刊誌を使うことを事前にわかっていたの?」

「ああ。だから、記事を止めなかった。今日の記者会見の後、ちゃんと違う記事が載る」

美談の方の記事がね、と笑う。

「記事を握り潰すより、あの記事を書いた奴に恥をかかせ、乾井とのパイプを切ってやったほうがいいと思ったんだ。これで、乾井は二度と頼めないだろうな」

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