一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
第33話 結婚式
 冬の気配が近づく頃――私は理世と結婚式を挙げた。
 結婚式には、大勢の人が招待され、麻王グループの仕事関係者、ご両親、親戚など、すごい顔ぶれだった。
 私の親族席には、千歳(ちとせ)と『Fill(フィル)』のみんなが座っている。
 顔と名前が一致するのは、自分の招待客と悠世さんくらい。
 ローレライと一緒にいないなんて珍しい。

 ――それより、私が気にしなきゃいけないのは。

「理世。タキシードはどう?」

 私がデザインしたタキシードを着た理世である。

「ちょうどいいサイズで、生地も上等だ。カフスは輸入物かな」

 理世に全部把握されている。
 さすが理世。
 白のタキシードを王子さまみたいに着こなしている。

「理世、とっても似合ってる!」

 きっとなにを着ても着こなしてしまうだろうけど、自分がデザインしたものを理世が着てくれるだけで嬉しい。

「琉永には負けるよ」
「ウェディングドレスに負けてない?」
「負けてない」

 ウェディングドレスは大好評で、どこのウェディングドレスなのか、たくさんの人に聞かれてしまった。
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