政略結婚かと思ったら溺愛婚でした。
そうして、一瞬の邂逅は終わったのだ。
浅緋の中ではどうともないことだっただろうが、片倉はとても心が揺らいでいた。
こんなことはあまりない。
浅緋の実物が、こんな儚げでしかも優しい雰囲気の人だとは思わなかった。
姿も服も、人との対応も仕草も、すべてが理想通りの人だった。
……彼女が自分と。
そして、自分が承諾しなければ他の人と。それは到底承服し難いことのように片倉には思えた。
だから、次に園村に会った時に
「浅緋さんとの件ですが、ぜひお話を進めていただきたい。」
と片倉は伝えたのだ。
園村はお見通しであるかのように軽く笑った。
「見たんだな?」
確かに前回のお見舞いの時には、片倉と浅緋は入れ替わりのようになっていたはずだ。見た、と悟られても仕方のない事だった。
片倉は素直に返事を返す。
「はい、拝見しました。理想の女性でした。僕に守らせていただけるなら、そうさせてほしいです」
園村が今までも、浅緋をお嫁にと言う声は、引きも切らないと言っていたが確かに納得だ。
浅緋の中ではどうともないことだっただろうが、片倉はとても心が揺らいでいた。
こんなことはあまりない。
浅緋の実物が、こんな儚げでしかも優しい雰囲気の人だとは思わなかった。
姿も服も、人との対応も仕草も、すべてが理想通りの人だった。
……彼女が自分と。
そして、自分が承諾しなければ他の人と。それは到底承服し難いことのように片倉には思えた。
だから、次に園村に会った時に
「浅緋さんとの件ですが、ぜひお話を進めていただきたい。」
と片倉は伝えたのだ。
園村はお見通しであるかのように軽く笑った。
「見たんだな?」
確かに前回のお見舞いの時には、片倉と浅緋は入れ替わりのようになっていたはずだ。見た、と悟られても仕方のない事だった。
片倉は素直に返事を返す。
「はい、拝見しました。理想の女性でした。僕に守らせていただけるなら、そうさせてほしいです」
園村が今までも、浅緋をお嫁にと言う声は、引きも切らないと言っていたが確かに納得だ。