僕惚れ③『家族が増えました』
「さて、これでひとまずは安心だね」
言って、理人は葵咲を引き寄せると、腕の中にギュッと抱きしめる。
息を吸い込むたびに、葵咲の甘い香りが鼻腔をくすぐって、思わずそのまま押し倒してしまいたくなった。――でも、今は我慢だ。
「今日は色々あって疲れたし、僕たちも早めに休むようにしよっか。葵咲、お風呂、先に入ってくる?」
出掛けにセットしておいたから、すぐに入れるはずだ。
葵咲が入浴している間にパパッとパスタでも作ってしまおう、と理人はぼんやり考える。
「でも、夕飯……」
葵咲がまだそれを作っていないことを気にして腕の中で身じろぐので、「冷蔵庫にあるもので僕が適当に作っておくから」と言うと、イヤイヤされた。
「お風呂も理人、出掛けに洗ってくれたよね? 夕飯くらいは私が作る。だから――」
お風呂は理人が先に入ってきて?と続けられて、理人は思わず苦笑する。
(変なところで律儀なの、変わらないなぁ葵咲ちゃん)
言い出したら聞かないところがあるので、「じゃあそうさせてもらうね」と言って、腕の中の葵咲の向きをくるりと変えると柔らかい唇に口付けを落とした。
(今はここまで。この先はまだ……)
心の中で自分にグッと言い聞かせると、理人は葵咲から離れた。
言って、理人は葵咲を引き寄せると、腕の中にギュッと抱きしめる。
息を吸い込むたびに、葵咲の甘い香りが鼻腔をくすぐって、思わずそのまま押し倒してしまいたくなった。――でも、今は我慢だ。
「今日は色々あって疲れたし、僕たちも早めに休むようにしよっか。葵咲、お風呂、先に入ってくる?」
出掛けにセットしておいたから、すぐに入れるはずだ。
葵咲が入浴している間にパパッとパスタでも作ってしまおう、と理人はぼんやり考える。
「でも、夕飯……」
葵咲がまだそれを作っていないことを気にして腕の中で身じろぐので、「冷蔵庫にあるもので僕が適当に作っておくから」と言うと、イヤイヤされた。
「お風呂も理人、出掛けに洗ってくれたよね? 夕飯くらいは私が作る。だから――」
お風呂は理人が先に入ってきて?と続けられて、理人は思わず苦笑する。
(変なところで律儀なの、変わらないなぁ葵咲ちゃん)
言い出したら聞かないところがあるので、「じゃあそうさせてもらうね」と言って、腕の中の葵咲の向きをくるりと変えると柔らかい唇に口付けを落とした。
(今はここまで。この先はまだ……)
心の中で自分にグッと言い聞かせると、理人は葵咲から離れた。