魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
アンナがエリィの服を持って、
廊下に出ると
グラゴールが立っていた。

「どうだ?様子は?」
グラゴールは小さい声で聞いた。

「大丈夫です。夕飯は召し上がれるでしょう」

それから、
アンナはグラゴールの正面に立って、胸をそらせた。
いつもの説教モードに入っている。

「グラゴール様、一週間です。
私がお引き留めできるのはね。

それまでにどうするのか、
お決めください。
決められなければ、すぐに神殿に
お帰りいただくということで・・」

「わかった・・」
グラゴールは、
肩を下げてうなずいた。
< 29 / 60 >

この作品をシェア

pagetop