魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
<グラゴールの書斎・その2>

この人が笑ったら、どんな感じになるのかしら・・
エリィは思った。

この人が花を・・ドレスを・・
私のために・・・

その時、
ゆりの花の匂いに気が付いた。
書斎の窓際の小机に、
昨夜の百合の花が、生けられていた。
花弁が傷ついている・・・
それは、芳香をはなっていた。
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