魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
<最後のお別れチャンス・その3>
「私、後でシナモンやいろいろなスパイスを入れた、
ホットワインをつくりますね
気に入ってくださると
いいのだけれども。
あと、お庭に植える花も・・」
すると
エリィは<やっちまった>という
ように、両手で口を押えた。
「ああ、ごめんなさい。
私、また、一人でしゃべって・・」
「いや・・いいんだ。
君の話は楽しい」
グラゴールは微笑んだ。
「本当に、楽しいのだ」
グラゴールは甘く、幸せな気持を
味わっていた。
来年、この館の庭は・・・
花でいっぱいにしよう。
エリィの描いた館の絵のように・・・
「お茶が冷めちまうだ。
旦那様!」
グレーズが怒鳴っている。
グラゴールとエリィは、
思わず顔を見合わせて、笑ってしまった。
それから二人は
腕を組んで書斎から出て行った。
誰もいなくなった書斎は
百合の花の芳香で包まれていた。
おわり
「私、後でシナモンやいろいろなスパイスを入れた、
ホットワインをつくりますね
気に入ってくださると
いいのだけれども。
あと、お庭に植える花も・・」
すると
エリィは<やっちまった>という
ように、両手で口を押えた。
「ああ、ごめんなさい。
私、また、一人でしゃべって・・」
「いや・・いいんだ。
君の話は楽しい」
グラゴールは微笑んだ。
「本当に、楽しいのだ」
グラゴールは甘く、幸せな気持を
味わっていた。
来年、この館の庭は・・・
花でいっぱいにしよう。
エリィの描いた館の絵のように・・・
「お茶が冷めちまうだ。
旦那様!」
グレーズが怒鳴っている。
グラゴールとエリィは、
思わず顔を見合わせて、笑ってしまった。
それから二人は
腕を組んで書斎から出て行った。
誰もいなくなった書斎は
百合の花の芳香で包まれていた。
おわり


