骨の髄まで愛してやるよ【メイン更新中】



――あれから十二年の月日が経ち、私は高校ニ年生の十七歳となっていた。


環境もあの裕福な頃とは一変した。


私、姫宮ちぎは有名な化粧品会社の社長の娘、つまり令嬢『だった』。


ここ数年、会社経営が上手くいっていなかったらしく、私達、姫宮家一家はパパの多大な借金のせいで、夜逃げをするハメになってしまった。


会社の経営が上手くいっていないのに、上手くいっているフリをしていたらしく、消費者金融や銀行に返済するべく闇金に手を出し、そこからまた借金をしたらしい。


当然返せるワケもなく、億という恐ろしい額にまで膨れ上がった借金に、我慢を切らしたママとパパは私を置いて逃亡した。


私は二人から捨てられたも当然だ。


手で口を抑え、声が出ないように強く唇を噛む。


奴らが通り過ぎた数分後、秦さんにまた強く手を引かれ、走り、居合わせたタクシーへと乗り込んだ。


怖い、恐い、コワイ………


ガクガクと、震える体が止まらない。


私はこれからどうなってしまうのだろう。


< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop