夏の風


「でも、ちょっと遅かった…ごめんな」 


丈流くんは何も悪くない 

ちゃんと助けてくれた 


「ううん…ありがとう」



あたしは丈流くんを安心させたくて無理やり笑顔を見せた 
 


丈流くんはそんなあたしの頭を撫でると 


「帰るか!」


と言いあたしの手を引きながら外に出た



丈流くんのバイクに乗る 


大好きな匂い、温もり、風が傷ついたあたしの心を少しずつ癒してくれる 



しばらく走り、丈流くんは一件の豪邸の前にバイクを止めた 



立派な門、広い庭、大きな今風のヨーロピアン調の真っ白な家、大きなガレージ


丈流くんはそのガレージをガラガラと開けた 


!!! 


「た…丈流くんの家?!」


「そうだけど?」






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