夏の風


陽斗もいないんじゃないの?


と思う位家の中は静まりかえっていた



一度来たことのある陽斗の部屋に行き、ドアをノックする


トン、トン、



「…………………」



あれ?



「…陽斗?」



と言いながらドアを開けると、陽斗のベッドから規則正しい寝息が聞こえてきた



あたしは陽斗に近付き、



「陽斗?迎えにきたよ!起きて?」



と声をかけた



「……ん?…あれ?」



「あれ?じゃなくて、迎えに来たんだよ?」



「あぁ…そっか…
うわぁ〜寒いなぁ…亜耶来いよ!!」



「えっ?」



あたしは陽斗に腕を引っ張られ、ベッドに引きずり込まれた







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