夏の風


「…亜耶ちゃんは丈流さんとまだ会ってる?」



「うん…たまにね」



「そっか…まぁ、俺が言うのも変だけど…早く良い男見つけなよ」



「そうだね…頑張ってみるよ」



陸はあたしと話しながら何度もナミのいる方に視線を送っていた



「じゃぁ、あたし行くね!陸も早くナミの所に行かないとまた怒られるよ」



「あっ…あぁ…じゃぁ、またな…」



「バイバイ!」



あたしは照れくさそうにナミの元へ向かう陸を見てちょっと二人が羨ましくなった



でも…あたしも今は幸せ


大丈夫!いつか丈流くんもあたしだけの丈流くんになるから



あたしは自分に言い聞かせると駅ビルを後にした







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