夏の風


「まぁ…好きになっちまったなら仕方ねぇな」



「そう…仕方ないよね」



「こうなったらさ、気の済むまで想い続けるしかないかもな。人間って玉砕しないとわかんねぇよ」



「何、玉砕って?」


「つまり、中途半端なままじゃ諦めらんないだろ?
でも、お前がおもいっきり傷ついたりしたらそん時は諦められるんじゃねぇの?」



「すでに、傷だらけだけど?」



「足りねぇな!もっとぶつかってみればいいじゃん」



「そっか…そうかもね?好きなものは好きなんだから、とことんぶつかって玉砕してみるよ」


「おぅ!女もたまには度胸が必要だ」


「かもね?
あ〜あ!実る恋じゃないとわかってぶつかるのかぁ〜切ないなぁ」






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