ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。

プリントを配る係の女の先輩みんな、伊緒くんに渡したいみたい。

伊緒くんに群がる状況は、もうカオス。

持ちきれない量のプリントが、伊緒くんを飲み込んでいく。


そんなの1枚でいいじゃん。

まだプリントもらってない新入生がここにいますけど~!

だけど私には誰ひとり目もくれずに、「どこ中出身?」「部活はもう決めてるの?」って質問攻め。

いや、ほんとにすごいな、伊緒くん……。

ある意味感心しながらぼけーっとその光景を見ていると、


「ど、どうぞ」


さっき吹っ飛ばされた男子生徒が、メガネを直しながらプリントを渡してくれた。


「ありがとうございます」


吹っ飛ばされたどうし、なんか気まずい。

へへへっと苦笑いを返して、プリントを見る。


「うわー、すっごいいっぱい……」
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