ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。

「まだ電話してんの」


小声だけど、呆れたように言われて。


「伊緒くんが、呆れてます」

「じゃあそろそろ切るわね。ごめんね長話しちゃって」

「全然! またお喋りしましょうね~」


そう言って、通話を終えた。


「ごめんね~。リビングに居てもらって全然大丈夫だったのに」

「それにしても長電話すぎない? 誰としゃべってたの?」

「えっとね、光莉さん」

「ブーーーッ!」

「わあっ、伊緒くんてば汚いよ~」


ペットボトルのミネラルウォーターを飲んでた伊緒くんが、噴き出したんだもん。


「待って。誰としゃべってたって?」


濡れた口元をぬぐいながら。
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