Re:ha:Next step study ~鬼指導教官にもっとやられっぱなし?!
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
あたしの強い想いに驚いたのか、ふたりともしばらく黙ったままで。
その状態に一番最初に堪えきれなくなったのは
「神林家の門限は午後5時。1秒でも超えたらアウト。そんなだらしないことをさせるヤツは絶対に認めないからな!!!」
あたしが岡崎先生とお付き合いすることを一応受け入れたらしいのに、やたらと厳しい条件提示をしてきたお父さんだった。
『お父さん、午後5時は早すぎる!!!』
「やっぱり門限はいつの時代も午後5時だろ?」
『だって・・・・』
お父さんの、ありえない門限設定に黙っていられないあたしだったのに
お父さんに言い負かされた。
そのあたしの肩を叩く岡崎先生。
後は任せろ、みたいな顔して。
「お父さん、門限は午後5時でもいいです。その代わりちゃんと守れたら門限時刻を延長させてもらえませんか?1時間ずつ延長するとか・・・」
「は?延長1時間ずつはないだろう?1回守れたら10分延長なら考えてやる。」
「絶対ですよ。」
「当たり前だ。男に二言はない!!!!」
門限午後5時は受け入れた代わりに、成功報酬として1回成功毎に10分延長のオプション付き契約を取り付けた岡崎先生。
多分、10分延長を確実に得るために、敢えて1時間延長という過大時間提示するという、巧妙な手口で。
それでも、岡崎先生との恋愛がやっとスタートしたあたしにとって
午後5時門限からのスタートは時間が足りなさ過ぎて、“門限早すぎる!”とまた溜息をついたあたしに
「真緒、終わりは午後5時でも、始まりの制限はないだろ?朝2時始まりでもいいんだ。」
岡崎先生はニヤリと悪い笑みを浮かべながら耳打ちをした。
「コラ~!!!!そこのデカイの!!! 真緒に余計な悪知恵を入れるな!!!!」
「男に二言はない・・・カッコいいですね、お父さん。」
「気軽にお父さんとか言うな!!!! そういうのはまだ早い!!!!」
「ではどのようにお呼びしましょうか・・・」
「・・・・う~んと・・・どうなんだ?・・・真緒の・・お父さんだな。」
「わかりました。男に二言はない真緒のお父さん、門限の始まり制限はなしということで承りました。」
お父さん、完全に岡崎先生の手のひらの上で転がされてる
繊細だけど大胆な岡崎先生らしい戦術でお父さん再びノックアウト!
エプロンに“MAO LOVE” アップリケを取り付けてまで勝負に出たはずのお父さんなのに・・・
岡崎先生は相変わらず余裕どころか、絶対に楽しんでいる
その証拠に彼の口角が少し上げってピクついているからだ