買われた娘は主人のもの

朝の入浴とひととき

 朝、コリーンは元気が出てきた様子のエイミを見て、笑顔で入浴に誘う。

「エイミ、今から洗ってあげる。そうしたらきっと、気分もさっぱりするわ。御主人様にもう許可は頂いているから」

 エイミは、自分が磨かれるのは主人のためであり、決して自分のためではないと思っていた。

 今のコリーンの話を考えても、主人が、自分が│触《ふ》れもしない朝から娘を風呂に入れて磨くことに許可を与えるはずはない。

 もしかしたら朝から自分のもとにやってくるかもしれない…

 エイミは覚悟をしておこうと決めた。

「はい、ありがとうございます…」

 エイミはコリーンを心配させないよう何とか笑顔をつくり、そう答えたのだった。



「あなたが洗えなくて寂しかったわ…元気になって良かった」

 コリーンはエイミを磨き、冗談めかして安心したようにわざと大きく息を付きながらそう言った。

「嬉しいです、コリーン様…!」

 自分を気にしてくれるコリーンにそう言われると、やはり嬉しいもの。
 コリーンの方も上機嫌でエイミの身体に湯を掛ける。

 そしてコリーンは身体を拭いたエイミに、朝にいつも渡すような下着とワンピースを渡してきた。
 湯浴みはてっきり朝から主人の相手をさせられるためでもあると思っていたエイミは驚く。

「え…」
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