・LOVER—いつもあなたの腕の中—
抱きしめられていた身体が自由になる代わりに、リュウの左手が私の右手をしっかりと握っていて。導かれるように手を引かれ、ソファに隣り合い腰を下ろすと。
コロン。と横になり身体を私に預けるように、リュウの頭が太腿の上に乗った。
「リュウ? あの……」
「隆好って呼べよ」
いつになく強い口調のリュウに「拒否権などはない」と言われているみたい。
リュウの右手が伸ばされ私の頭を捕らえると、グッと引き寄せられ唇が重なる。
私を見上げているリュウと、リュウを見下ろしている私。
身長差のある二人に、こんなシチュエーションは稀なことだから。余計にドキドキしてしまう自分が制御不能。
気持ちを抑えられなくて、自然と顔を近づけ唇を重ねてしまう。
さっきまで汚れてしまった唇に触れてほしくないと思っていたというのに……。
「今まで通り、こっちに住むでしょ?」
「いや、でも。あの、リュ……」
「隆好!」
「た、隆好」
「宜しい。出逢った時から、優羽の傍に居ないと心配だと直感したのは間違いじゃなかった。やっぱり目を離した隙にちょっかい出された」
コロン。と横になり身体を私に預けるように、リュウの頭が太腿の上に乗った。
「リュウ? あの……」
「隆好って呼べよ」
いつになく強い口調のリュウに「拒否権などはない」と言われているみたい。
リュウの右手が伸ばされ私の頭を捕らえると、グッと引き寄せられ唇が重なる。
私を見上げているリュウと、リュウを見下ろしている私。
身長差のある二人に、こんなシチュエーションは稀なことだから。余計にドキドキしてしまう自分が制御不能。
気持ちを抑えられなくて、自然と顔を近づけ唇を重ねてしまう。
さっきまで汚れてしまった唇に触れてほしくないと思っていたというのに……。
「今まで通り、こっちに住むでしょ?」
「いや、でも。あの、リュ……」
「隆好!」
「た、隆好」
「宜しい。出逢った時から、優羽の傍に居ないと心配だと直感したのは間違いじゃなかった。やっぱり目を離した隙にちょっかい出された」