・LOVER—いつもあなたの腕の中—
「どうした?」
「あ、いえ」
「西田リュウのスケジュールと、我が社の仕事との調整は問題ないか?」
「はい、特に問題はありません」
なんか変な感じだな。今朝は思い切り無視されたのに、今は差し入れしてくれた日と同じ様に話し易い。
「そうか。では帰宅前に一度、俺の部屋に寄ってくれ」
「? はい」
営業部の在る階で降り副社長を乗せたエレベーターを見送りながら、ふと思った。
どうして一般社員の利用するエレベーターに副社長が乗っていたのだろう、と。
しかもあのエレベーターは地下から上がって来たものだ。
そっか。いつも何をしているか分からない副社長だから、今日も会社を抜け出して遊びに行っていたのかも。で、運悪く私に出くわしちゃったんだな。
営業部に戻ると、私の帰りを待っていた芽衣が駆け寄ってきた。目を輝かせているあたり、私から何を聞きたいのか何となく想像できる。
犬のように私の後を追いデスクまでやってきた芽衣は、隣の席の椅子を持ち出し速攻で座ると。私のデスクの椅子を引き強引に座らされた。
これはもう、一から順に話していくしかなさそうな雰囲気だ。
「あ、いえ」
「西田リュウのスケジュールと、我が社の仕事との調整は問題ないか?」
「はい、特に問題はありません」
なんか変な感じだな。今朝は思い切り無視されたのに、今は差し入れしてくれた日と同じ様に話し易い。
「そうか。では帰宅前に一度、俺の部屋に寄ってくれ」
「? はい」
営業部の在る階で降り副社長を乗せたエレベーターを見送りながら、ふと思った。
どうして一般社員の利用するエレベーターに副社長が乗っていたのだろう、と。
しかもあのエレベーターは地下から上がって来たものだ。
そっか。いつも何をしているか分からない副社長だから、今日も会社を抜け出して遊びに行っていたのかも。で、運悪く私に出くわしちゃったんだな。
営業部に戻ると、私の帰りを待っていた芽衣が駆け寄ってきた。目を輝かせているあたり、私から何を聞きたいのか何となく想像できる。
犬のように私の後を追いデスクまでやってきた芽衣は、隣の席の椅子を持ち出し速攻で座ると。私のデスクの椅子を引き強引に座らされた。
これはもう、一から順に話していくしかなさそうな雰囲気だ。