【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
知ってる。だからイジワルしたくて仕方ないんだ。




気持ちが軽くなっていく。振り切れた証拠だ。






「ふふっ。これからもっとそんなことがあるから覚悟しておいてね?依乃里」





こんなに堂々とキミの名前を呼べる。また楽しみが増えた。






「そ、そんなの耐えきれません...!」






仕方ないよ。だって俺は…。






「キミに夢中になればなるほど、オレは正気じゃいられなくなるんだ」






「なっ…!」





今日1番の照れた顔見ちゃった。最高にかわいいよ依乃里。






「ははは。依乃里は照れ屋さんだな」





その様子を八雲はひっそり聞いていた。これ以上は悪いと思った八雲は静かにリビングの方へ戻って行った。
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