【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
「いいよ。行こうか」




この日ようやく昴の笑顔を見ることが出来て安心する依乃里。




「あの、私先輩のこと諦めてません。いつか先輩の口から私のことを好きと言ってくれるまで諦めません...!」





その諦めない真っ直ぐな依乃里を見て昴はまた笑みをこぼす。その笑顔で依乃里は胸をドキッとさせた。




「うん。なら明日は恋人になる前の初デートだね」






嫌われてないなら私は先輩のことを好きのままでいる。





いつかこの想いが先輩の心にことを祈って…。
< 13 / 173 >

この作品をシェア

pagetop