【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない

待ってるから

クリスマス前日。この日は学校が終業式で、翌日から冬休みが始まる。





なのにちっともテンションが上がらない。






『こんなの全然嬉しくない。私が知っている先輩はいつも優しくて、思いやりがある人です。こんな酷いことをする先輩は私が知っている先輩じゃない...!こんな事になるなら私は八雲くんと付き合った方が…ごめんなさい』





あの後、私は気づいたら家に帰っていてそのまま眠りについていた。






目が覚めたらまた思い出して涙を流した。上手く言葉に出来なかった。





伝えることが出来なかった。






そんな悔しさが私の心には残っていた。






『ここで保健委員からのお知らせです。保健委員会代表、一ノ瀬昴さんお願いします』
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