【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
「分かりました。なるべく早く先輩のところに行きます。けど、無理しないでください…」





私のためだけに先輩が体調を崩すなんて嫌。





そうならないためにも出来るだけ早く、昴先輩の元へ向かわないと。







「うん。ありがとう榛名ちゃん」






先輩は真っ直ぐ私の方を見てお礼を言った。






優しく微笑んだ先輩はとても嬉しそうだった。






あんなに酷いこと言って、突き放したのに先輩は私に声をかけてくれた。






先輩は自分の気持ちをちゃんと伝えてきたのに、私は先輩にも八雲くんにも気持ちを伝えられていない。





クリスマスはそれを実行する時だ。私は最後に自分の気持ちを二人に伝える。







例え、結果が最悪になっても…。
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