僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
「ねぇ、葵咲(きさき)。すぐ先は廊下だってこと、忘れないでね?」

 あられもない声が外に漏れ聞こえてしまうかも?とわざと耳元で示唆(しさ)しておいてから、僕の唾液で濡れ光る彼女の耳をカリ……っと甘噛みする。

「――ひゃ、ぁ、っ……んっ」

 僕が与える刺激に、声を出すまいとしがみ付いて必死に耐える葵咲ちゃんが、可愛くてたまらなかった。

 そんな葵咲ちゃんを見下ろしながら、彼女の反応を楽しむように指の腹でぷっくりとした谷間をショーツ越しになぞったら、クチュッと微かに濡れた音が聞こえた。

「すごい。もう、こんなに濡れて……」

 僕がうっとりとつぶやくと、
「――やっ、お願っ、……言わな、ぃでっ」
 途端葵咲ちゃんがギュッと足を閉じてきて、僕はその初々(ういうい)しい反応に、更に一層気持ちが高揚してしまう。

 大好きな女の子の恥じらう姿や嫌がる姿にそそられるのって、普通のことだろうか。

 僕は正直、いつも葵咲ちゃんを抱く時、優しく(とろか)してあげたいという気持ちと、苛めてグチャグチャに泣かしてやりたいという気持ちの(はざま)葛藤(かっとう)している。

 今のところ何とか理性を総動員してほどほどなところで抑えられている……と思うけど。

 いつかタガが外れてしまいそうで怖くもあるんだ。

「ね、葵咲。僕はさ、僕の愛撫ですぐにトロトロになる、エッチで感じやすいキミが大好きだよ?」

 葵咲ちゃんは何度抱いても、うぶなところをなくさない子だから、僕はついわざと「トロトロ」とか「エッチ」とか「感じやすい」とか言って、キミを追い詰めたくなってしまう。

「……ホント、すぐにでも挿入(いれ)ちゃえそうだね」

 首筋に舌を這わせながらそう言って、秘所に触れる指を、わざと濡れ具合を確かめているかのように動かしてから、僕は葵咲ちゃんを壁際に追い込んだ。
 そうしておいて、葵咲ちゃんに見えるように右の手指を念入りに舐めて綺麗にしてから、ショーツのクロッチ部を横にずらして濡れた秘所に直接ふれると、指をゆっくり内側へと沈めていく。
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