僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
「ね、葵咲、このままベッド行こっか」
甘えるように誘ったら「な、んで?」って返ってくるのも、想定の範囲内。
「何で?って。さっき僕、ちゃんと言ったと思うんだけどな? 今日はハグの日だよって」
だから裸で抱きしめ合うのは決定事項。
もちろん、僕は何でもない日だって、何だかんだと理由をつけてキミに欠かさず触れるんだけどね。
けどさ。年に1回。今日ぐらいは「ハグの日」のせいにして、思う存分甘えても構わないよね?
「――葵咲、愛してる」
葵咲ちゃんの小さな身体を、柔らかな胸ごとギュッと抱きしめながら、僕は彼女の真っ赤になった耳元に愛の言葉をささやいた。
END(2021/08/09)
甘えるように誘ったら「な、んで?」って返ってくるのも、想定の範囲内。
「何で?って。さっき僕、ちゃんと言ったと思うんだけどな? 今日はハグの日だよって」
だから裸で抱きしめ合うのは決定事項。
もちろん、僕は何でもない日だって、何だかんだと理由をつけてキミに欠かさず触れるんだけどね。
けどさ。年に1回。今日ぐらいは「ハグの日」のせいにして、思う存分甘えても構わないよね?
「――葵咲、愛してる」
葵咲ちゃんの小さな身体を、柔らかな胸ごとギュッと抱きしめながら、僕は彼女の真っ赤になった耳元に愛の言葉をささやいた。
END(2021/08/09)