今日は、クリスマスだ！

僕の話を、ステラは真剣に聞いてくれた。

「面白そうな行事があるんだね……」

「でしょ！？2人で、パーティーしようよ！」

僕がそう言うと、ステラは何かを考え込む。僕が首を傾げると、ステラと目が合った。

「その、クリスマスという行事はないけど……この世界では、冬祭りという行事があるんだ。プレゼントとか渡したりはしないけど……この町に暮らす人々で騒ぐんだ……楽しいよ？」

「……楽しそう！行きたい～！！」

僕が笑うと、ステラは「分かった」と微笑んだ。



「……わぁ～！」

僕がステラに案内されたのは、館のある森から出た町にある広場だった。その広場ではたくさんの人で賑わってて、皆楽しそうに屋台に並んでる食べ物を食べていた。

「お、アスじゃないか。君も、冬祭りに来たのかい？」

「……お久しぶりです。アルマ、前に話した魔法店の店主だよ」

そう言って、ステラは僕の方を向く。僕は「天使と悪魔のハーフのアルマです」と店主に自己紹介をした。

「おや、君が希少種である天魔族のアルマくんかい？」

「……へぇ～、天魔族って希少種なんだ……」

「そうだよ……とりあえず、今日は冬祭りだ。アルマくんもアスも楽しみたまえ！」

そう言って、店主は笑う。

「うん！楽しむぞ～！！」

僕は、そう言って屋台を見て回った。

今年も、楽しいクリスマスになりそうだ！