すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「ヒロ、大好き……」

 キスを強請(ねだ)りながらそっとヒロの頬に触れたら、

「コト、俺もお前が大好きだよ」

 って応えてくれて、腫れ物を扱うみたいにやんわり胸に触れながら、口付けを落としてくれる。

 私のことを好きだって言ってくれたのに呼応するように、私の中の()がグンッと大きくなったのを感じた。

「んっ」

 容積を増したソレが、苦しいって感じるのと同じくらい、もっと私を満たして欲しいと、胸がキュンと(うず)くほどに愛しくて。

 私、もっともっと全身でヒロを感じたいって思った。

「も、大丈、夫だから……きて?」

 ――もっと奥まで。

 ヒロの耳元に唇を寄せると、誘うようにそう吹き込んだ。

 ヒロは私のその声にピクッと反応すると、

「馬鹿っ。そんなん言われたら……もう俺、()めてやれねぇからな?」

 私を真正面からじっと見つめて、情欲に潤んだ瞳でそう言った。


「うん。……いい、よ? ヒロ」

 ――()めなくて、いい。

 それよりむしろ、もっともっと全身全霊で私を欲しがって?
 身体全体で私を感じて?

 そうして、お願い。
 何も考えられなくなるぐらい、私の中を貴方で一杯にして?
< 145 / 172 >

この作品をシェア

pagetop