すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
 ヒロ、さっき、コンビニでお酒を買った時に一緒に買っていたのかな。


 真新しい避妊具の箱をヒロが開封して、彼自身に取り付けるのをぼんやりと眺めながら、ヒロは初めてでもそう言うの、難なくちゃんと出来ちゃえるんだ、とか変なことに感心して。

 気が付けば食い入るように眺めていたみたいで、ヒロに「コト、見過ぎ」って照れたみたいに笑われて、自分のはしたなさに真っ赤になった。


 薄い膜越し、ヒロが私の入り口を固く張り詰めた彼のものでやんわりと擦る感触に、いよいよなんだって余計なことを考えて、緊張がピークに達してしまった……。


 結果、私に口付けをくれながら角度を変えてそこにヒロのがグッとあてがわれた瞬間、私、思い切り身体に力を入れてしまったの。

 きっと、それが全ての敗因。


「なぁ、コト……マジで痛かったら俺、……」

 私に辛い思いをさせたくないと思ってくれる優しいヒロは、そんな風に言って再度私の身体から離れようとして。


「ヤ、ダっ。お願、ぃ、ヒロ。もう少し……この、まま……っ」

 そうしていればきっと。
 少しずつ身体が〝貴方〟の質量に慣れてくるはずだから。


「ヒロ、キス……して?」

 ただ2人、こんな至近距離で抱き合っているだけなんて、もったいないって思った。

 大好きなヒロにギュッと抱きしめてもらって、彼から愛をささやくみたいな甘い甘いキスを沢山してもらったら、固く閉ざされた隘路(あいろ)が花開くようにゆるりとほころんで、ヒロをちゃんと受け入れられるようになる。

 そんな気がして。
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