すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
拾われたのはどっち?
「コト、平気か?」
最後までちゃんと出来たという安心感からか、私はヒロが私の中、薄い膜越しに達した気配を感じたと同時に意識を手放してしまって。
時間的にはほんの数十秒程度だったようだけれど、急に気絶した私に、ヒロは物凄く驚いたみたい。
そりゃあそうだよね。
私がヒロの立場でも慌てるもの。
「ごめっ、……なさ」
驚かせてごめんねってちゃんと謝りたいのに、喘ぎ過ぎた喉は声を掠れさせて、うまく言葉がつむげなかった。
「ごめんな、俺が調子に乗ってコトに無理させたから」
ヒロが、私を抱きしめる腕が震えている気がして、私は慌てて彼の腕の中で身じろぐと、ヒロを見上げた。
「そんな申し訳なさそ、な顔しなぃ、で? ――私が!! 無理、したかった、んだもん! ヒロと……ちゃ、んと初め、てを経験し、たくて……た、くさんたくさ、ん頑、張りたかった、の!」
出にくい声を何とか振り絞って、ヒロの腕をギュッと握ると、
「私、後悔、してない、よ? ――ヒロは……してる、の?」
そう言ってヒロの顔を睨むようにじっと見上げる。
ヒロは一瞬怒ったような顔をしてそんな私を見つめ返すと、「好きな女を抱いたこと、後悔するわけねぇだろっ」って抱きしめてくれた。
そこでお互いまだ裸のままだったのに気がついて、顔を見合わせてから、にわかに恥ずかしくなる。
最後までちゃんと出来たという安心感からか、私はヒロが私の中、薄い膜越しに達した気配を感じたと同時に意識を手放してしまって。
時間的にはほんの数十秒程度だったようだけれど、急に気絶した私に、ヒロは物凄く驚いたみたい。
そりゃあそうだよね。
私がヒロの立場でも慌てるもの。
「ごめっ、……なさ」
驚かせてごめんねってちゃんと謝りたいのに、喘ぎ過ぎた喉は声を掠れさせて、うまく言葉がつむげなかった。
「ごめんな、俺が調子に乗ってコトに無理させたから」
ヒロが、私を抱きしめる腕が震えている気がして、私は慌てて彼の腕の中で身じろぐと、ヒロを見上げた。
「そんな申し訳なさそ、な顔しなぃ、で? ――私が!! 無理、したかった、んだもん! ヒロと……ちゃ、んと初め、てを経験し、たくて……た、くさんたくさ、ん頑、張りたかった、の!」
出にくい声を何とか振り絞って、ヒロの腕をギュッと握ると、
「私、後悔、してない、よ? ――ヒロは……してる、の?」
そう言ってヒロの顔を睨むようにじっと見上げる。
ヒロは一瞬怒ったような顔をしてそんな私を見つめ返すと、「好きな女を抱いたこと、後悔するわけねぇだろっ」って抱きしめてくれた。
そこでお互いまだ裸のままだったのに気がついて、顔を見合わせてから、にわかに恥ずかしくなる。