すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
***

 一旦言凛(ことり)をアパートに送り届けて実家に車を置きに戻った寛道(ひろみち)は、母親に事情を話した。


「怖がってる彼女をひとりアパートに置いとけねぇし、俺、今夜はコトん()に泊まるから」


 そう言ったら、母親は「泊まるからって無責任なことはするんじゃないよ?」と噛んで含めるように言ってから、「これ、持っていきなさい」と夕飯のおかずを容器(タッパー)に詰めて持たせてくれた。


「恩に着る」

 言って、着替えなどを準備してタクシーを呼ぶと、寛道は言凛(ことり)の待つアパートを目指した。
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