すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
ドキンッと心臓が跳ねたと同時、張り詰めていた緊張の糸が緩んだのか、足がふらついてバランスを崩した私は、柳川に「危ねっ」って抱き止められた。
「ひゃわっ」
酔っているせいで、可愛い悲鳴にならなかったばかりか、奇声にしか聞こえない驚きの声を発したら、すぐ耳元で柳川がククッと喉を鳴らしたのが聞こえて。
あ、柳川。今のってきっと笑い声だよね? ねぇ、どんな顔をして笑ったの?
どうせなら寂しそうな笑顔じゃなくて、心底楽しそうな顔だといいな。
笑われたのは自分だと言うこともすっかり失念して、私は柳川を見上げた。
と、存外近くにあった彼の顔に驚いたと同時、目がばっちり合ってしまって。
大好きな人との至近距離にブワッと頬が熱くなったのを感じた私が慌てて視線をそらそうとしたら、何故かアゴに手をかけられて阻止されてしまった。
「柳、川……?」
やだやだやだっ。
そんな近くで見下ろしてこないでっ。恥ずかしすぎるっ!
ソワソワと瞳を泳がせる私に、
「鳴宮、お前顔真っ赤じゃん」
って……そんなの言われなくても分かってる!
「ひゃわっ」
酔っているせいで、可愛い悲鳴にならなかったばかりか、奇声にしか聞こえない驚きの声を発したら、すぐ耳元で柳川がククッと喉を鳴らしたのが聞こえて。
あ、柳川。今のってきっと笑い声だよね? ねぇ、どんな顔をして笑ったの?
どうせなら寂しそうな笑顔じゃなくて、心底楽しそうな顔だといいな。
笑われたのは自分だと言うこともすっかり失念して、私は柳川を見上げた。
と、存外近くにあった彼の顔に驚いたと同時、目がばっちり合ってしまって。
大好きな人との至近距離にブワッと頬が熱くなったのを感じた私が慌てて視線をそらそうとしたら、何故かアゴに手をかけられて阻止されてしまった。
「柳、川……?」
やだやだやだっ。
そんな近くで見下ろしてこないでっ。恥ずかしすぎるっ!
ソワソワと瞳を泳がせる私に、
「鳴宮、お前顔真っ赤じゃん」
って……そんなの言われなくても分かってる!