すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「や、あにょ……それは」
しどろもどろになりながら呂律の微妙な口調で何とか言い訳を探る私に、「足だってフラついてるし口調だってあやしいっつーのに! それで酔ってんのを隠してるつもりだとしたら……ホント素直じゃねぇよな」って。
「俺と2人ん時は、もっと自分を曝け出しても構わねぇんだぞ? お前いつも周りに気ぃ遣いすぎなんだよ」
どこか兄のような口調でそんな風に言われて、私は瞳を見開いた。
……え? 柳川、私にそんなこと言っちゃうの? それってめっちゃ残酷だよ?
「あはは。もぉ、柳川ってば流石お兄ちゃん気質っ」
赤面した本当の理由に気付かれなかったことにホッとしたのと同時、その鈍感さがちょっぴり恨めしくもあって。
彼の言葉に合わせて「敵わないなぁ〜」とへらりと笑ってみせたら、「バカだな、お前。まだ無理してんだろ」って肩を抱く手に力を込められた。
バカは柳川の方だよ。そんなのされたら、すっごいドキドキしちゃうじゃん。
しどろもどろになりながら呂律の微妙な口調で何とか言い訳を探る私に、「足だってフラついてるし口調だってあやしいっつーのに! それで酔ってんのを隠してるつもりだとしたら……ホント素直じゃねぇよな」って。
「俺と2人ん時は、もっと自分を曝け出しても構わねぇんだぞ? お前いつも周りに気ぃ遣いすぎなんだよ」
どこか兄のような口調でそんな風に言われて、私は瞳を見開いた。
……え? 柳川、私にそんなこと言っちゃうの? それってめっちゃ残酷だよ?
「あはは。もぉ、柳川ってば流石お兄ちゃん気質っ」
赤面した本当の理由に気付かれなかったことにホッとしたのと同時、その鈍感さがちょっぴり恨めしくもあって。
彼の言葉に合わせて「敵わないなぁ〜」とへらりと笑ってみせたら、「バカだな、お前。まだ無理してんだろ」って肩を抱く手に力を込められた。
バカは柳川の方だよ。そんなのされたら、すっごいドキドキしちゃうじゃん。