すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「そのさん、さっきは要らないことを言ってすみませんでした。俺、実はそいつから『ずっと片想いしてる相手がいる』って聞かされてたんです。それで、そのさんたちが鳴宮が可愛いって言ってるのを聞いて……何となく変に手出ししないでやって欲しいとか余計なこと思っちまって。けど――」
そこで私と究さんを交互に見比べると、
「鳴宮の好きな相手がそのさんだったってんなら話は別です。そいつ、変形菌の話もかなりディープに出来るめちゃくちゃ良い女なんで――えっと……俺が言うのも変なんですけど……その……大切にしてやって下さい」
そう言って、ちらりと私に視線を注ぐと、さっさと踵を返してしまう。
柳川がこちらに背中を向けるとき、ほんの一瞬だけ私に向けられた視線。
それが、どこか寂しそうに見えた気がしたけれど、それはきっと……私がそうであって欲しいって願ったから。
願望がそう見せただけ……だよね。
だって柳川、いま究さんにハッキリと言ったもの。
「私のことを大切にしてやって下さい」って。
私、告白もしていないのに、柳川にフラれてしまったんだ……。
柳川の広い背中を見送りながら、どこか他人事みたいに呆然とそう思った。
そこで私と究さんを交互に見比べると、
「鳴宮の好きな相手がそのさんだったってんなら話は別です。そいつ、変形菌の話もかなりディープに出来るめちゃくちゃ良い女なんで――えっと……俺が言うのも変なんですけど……その……大切にしてやって下さい」
そう言って、ちらりと私に視線を注ぐと、さっさと踵を返してしまう。
柳川がこちらに背中を向けるとき、ほんの一瞬だけ私に向けられた視線。
それが、どこか寂しそうに見えた気がしたけれど、それはきっと……私がそうであって欲しいって願ったから。
願望がそう見せただけ……だよね。
だって柳川、いま究さんにハッキリと言ったもの。
「私のことを大切にしてやって下さい」って。
私、告白もしていないのに、柳川にフラれてしまったんだ……。
柳川の広い背中を見送りながら、どこか他人事みたいに呆然とそう思った。