すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
ちょっと待って、そのさん!
結局あれこれとハプニングに見舞われた私たちは、約束の時間ギリギリにそのさん指定の居酒屋に着いた。
飲むからということで、柳川は私のアパートにシーツを下ろしたあと、一旦車を置きに帰って。
行ったり来たりはタイムロスになるからと、そのまま車に乗せられて柳川家について行く羽目になった私は、期せずして柳川のお母様と鉢合わせしてしまった。
「まぁ! 寛道! うちに花々里ちゃんと小町ちゃん以外の女の子が来たの、初めてじゃない? もしかして……彼女?」
お母様の口ぶりから察するに、花々里さん同様、小町さんも幼馴染みかな?と思う。
嬉しそうに尋ねるお母様に、柳川が「鳴宮が怯えてんだろ。がっついてくんな」とぶっきら棒に返して。
私はペコリと頭を下げて、「初めまして。柳川くんと同じゼミの鳴宮言凛です」と自己紹介をしてから、何となく柳川の後ろに隠れる。
彼女ではないんです、と言わなきゃいけなくなりそうなのが悲しかったのと、柳川が肯定も否定もしないで居てくれたのが何となく嬉しくて。
飲むからということで、柳川は私のアパートにシーツを下ろしたあと、一旦車を置きに帰って。
行ったり来たりはタイムロスになるからと、そのまま車に乗せられて柳川家について行く羽目になった私は、期せずして柳川のお母様と鉢合わせしてしまった。
「まぁ! 寛道! うちに花々里ちゃんと小町ちゃん以外の女の子が来たの、初めてじゃない? もしかして……彼女?」
お母様の口ぶりから察するに、花々里さん同様、小町さんも幼馴染みかな?と思う。
嬉しそうに尋ねるお母様に、柳川が「鳴宮が怯えてんだろ。がっついてくんな」とぶっきら棒に返して。
私はペコリと頭を下げて、「初めまして。柳川くんと同じゼミの鳴宮言凛です」と自己紹介をしてから、何となく柳川の後ろに隠れる。
彼女ではないんです、と言わなきゃいけなくなりそうなのが悲しかったのと、柳川が肯定も否定もしないで居てくれたのが何となく嬉しくて。