すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
***
「おーい、ふたりとも、こっちこっち!」
入店したと同時、障子戸を引き開けて顔を覗かせたそのさんに手招きされて、奥まった個室に近付く。
部屋前の上がり框で靴を脱いで一段高くなった室内に上がると、どうやら4人用のお部屋みたいで。
「突っ立っちょんるは落ち着かんし、2人とも早よ座りんちゃい。――あ、もちろん言凛ちゃんは俺の横ね」
そのさんにポンポン、と彼の左隣の席――位置的には奥側の壁横――を促されて、指示に従う。
付き合っている体なら当然の席順だと思いつつも、何となく落ち着かなくて。
私が座るのを見て、柳川は私とそのさんの対面、ちょうど私たちの中間になるあたりに着座した。
足元の床が掘り下げられていて、足が下ろせるようになっているのが有難い。正座とかしなきゃいけなかったらしんどかったもの。
私たちが座ってすぐ店員さんがオーダーを取りにやって来て、そのさんが「2人ともとりあえず生でええ?」と聞いてきて、私も柳川もうなずいた。
程なくお通し――山芋とオクラの酢の物――が運ばれてきて、そのさんが「なんか食べたいんある?」とメニューを差し出してきて。
最初は定番がいいよねって話になって、そのさんは軟骨のから揚げを、柳川はだし巻き玉子を、私はトマトのスライス頼んで、みんなで小皿に取り分けてシェアすることになった。
「おーい、ふたりとも、こっちこっち!」
入店したと同時、障子戸を引き開けて顔を覗かせたそのさんに手招きされて、奥まった個室に近付く。
部屋前の上がり框で靴を脱いで一段高くなった室内に上がると、どうやら4人用のお部屋みたいで。
「突っ立っちょんるは落ち着かんし、2人とも早よ座りんちゃい。――あ、もちろん言凛ちゃんは俺の横ね」
そのさんにポンポン、と彼の左隣の席――位置的には奥側の壁横――を促されて、指示に従う。
付き合っている体なら当然の席順だと思いつつも、何となく落ち着かなくて。
私が座るのを見て、柳川は私とそのさんの対面、ちょうど私たちの中間になるあたりに着座した。
足元の床が掘り下げられていて、足が下ろせるようになっているのが有難い。正座とかしなきゃいけなかったらしんどかったもの。
私たちが座ってすぐ店員さんがオーダーを取りにやって来て、そのさんが「2人ともとりあえず生でええ?」と聞いてきて、私も柳川もうなずいた。
程なくお通し――山芋とオクラの酢の物――が運ばれてきて、そのさんが「なんか食べたいんある?」とメニューを差し出してきて。
最初は定番がいいよねって話になって、そのさんは軟骨のから揚げを、柳川はだし巻き玉子を、私はトマトのスライス頼んで、みんなで小皿に取り分けてシェアすることになった。