人気俳優に気に入られました
オートロックの玄関を出ると、ステーションワゴンの車が一台止まっていた。
中から、涼太さんがでてきた。
「車乗って。」
車にのった。
「ごめんね.急がせて。」
「大丈夫です。」

「会えてよかった。」
「お誘いありがとうございます。」
「固ーい。敬語じゃなくていいよ。」
「なんか、緊張して。」
「何食べたい?」
「カニクリームコロッケ。」
「あはは。」
笑われた。

「変なこといった?」
「いや、すごくピンポイントだったから面白くて。普通、和食とかパスタとか言うから。」
「すいません。」
恥ずかしい。
「いや。いいよ。なんでも・・・って言われるの、ちょっと嫌なんだよねぇ。でも、はっきり言ってくれるの嬉しい。洋食屋に行こう。」
「はい。」
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