二人の幼なじみに愛されてます
「よしの」



聞きなれたその声をはっきりと聴く前に教室に駆け込んで席についた。すぐにチャイムが鳴って、先生が教室に入ってきた。

教科書を手に教室に入ってきた理央はおとなしく席についた。ほっと胸をなでおろす。

授業が始まっても、先生の言葉は頭に入ってこなかった。

今まで理央とどうやって話していたのかな。

たった数日しか理央と話していないだけなのに、とても長い間会っていないように感じた。このまま避け続けることに何の意味があるんだろう。

ずっと、このままだったらどうしよう。

私が一歩踏み出さないと、この関係は変わらないのだとわかっているのにどうしたらいいのか自分の気持ちがよくわからなかった。
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