極上悪魔な弁護士が溺甘パパになりました
繭は当時の心境を思い出し、乾いた笑い声をたてる。
「あのときは、なんかもう心折れてしまって……」
「苦労したんだねぇ。でも、大手証券会社には負けるかもしれないけど、パラリーガルは結構いい職よ。専門性があるから、全国どこでも需要があるし」
最初は一般事務の派遣社員だったが、勉強し資格も取得して昨年からは繭もパラリーガルとして正規雇用されている。といっても、まだまだ新米なので勉強の日々だ。隣の席の美智子はとても面倒見のいい先輩で、こうしてよくランチに誘ってくれる。背が高く、ショートカットの似合うきりりとした顔立ちのかっこいい女性だ。
繭は美智子にうなずいてみせる。
「それはもちろん。この事務所で雇ってもらえて本当に感謝してます!」
ミリガン&ジェイは最大手なので、パラリーガルもみな優秀だ。司法試験に合格し弁護士や検事になる人も多くいる。派遣社員とはいえ繭がすべり込めたのは、法学部出身というアドバンテージがあったからだ。
大手証券会社への未練がまったくないと言えば嘘になるが、今の職場にはおおむね満足している。
「恋愛に興味なし、なのもその男のせいなの?」
ややあきれたような顔で美智子は繭を見る。繭はホットコーヒーをすすりながら、しばし考え込んだ。繭が枯れ女子であることは、現在の職場でも周知の事実になりつつある。
「あのときは、なんかもう心折れてしまって……」
「苦労したんだねぇ。でも、大手証券会社には負けるかもしれないけど、パラリーガルは結構いい職よ。専門性があるから、全国どこでも需要があるし」
最初は一般事務の派遣社員だったが、勉強し資格も取得して昨年からは繭もパラリーガルとして正規雇用されている。といっても、まだまだ新米なので勉強の日々だ。隣の席の美智子はとても面倒見のいい先輩で、こうしてよくランチに誘ってくれる。背が高く、ショートカットの似合うきりりとした顔立ちのかっこいい女性だ。
繭は美智子にうなずいてみせる。
「それはもちろん。この事務所で雇ってもらえて本当に感謝してます!」
ミリガン&ジェイは最大手なので、パラリーガルもみな優秀だ。司法試験に合格し弁護士や検事になる人も多くいる。派遣社員とはいえ繭がすべり込めたのは、法学部出身というアドバンテージがあったからだ。
大手証券会社への未練がまったくないと言えば嘘になるが、今の職場にはおおむね満足している。
「恋愛に興味なし、なのもその男のせいなの?」
ややあきれたような顔で美智子は繭を見る。繭はホットコーヒーをすすりながら、しばし考え込んだ。繭が枯れ女子であることは、現在の職場でも周知の事実になりつつある。