クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
私のアホ!
「ぷッ。思いっきり噛んでんじゃん。ははっ!」
「な、そ、そんな笑うことないじゃん。先に教室入る!」
「おー。悪かったって。そんなキレんなよ」
先程までの気分の落ち込みはなくなっていて秋葉くんに救われたなと思った。
笑われて恥ずかしいのと、悩んでいたことがバカみたいに思えてきてカーッと体中が熱くなる。
それを誤魔化すように先に教室に入った。
どうしてだろう。
秋葉くんはいつも通りだ。私のことが迷惑ではないのだろうか。
勝手にケンカに巻き込まれた挙句、秋葉くんの過去にも関与している女なのだ。
普通に接している秋葉くんに疑問を持つ。
「なんでだろ。私のことなんてほっとけばいいのに」
思わず口から漏れ出た言葉。
だけど実際は秋葉くんと話すことが出来て嬉しいとも思っていた。
「なんか言ったか?」
「ううん、なんでもない。それよりもあんまり私を見ないで。ウザイから」