クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「え、う、うん」
秋葉くんにヒョロいって言われてショックを受けていたのか固まっていた五十嵐くんが私を見て、頷く。
だけど、
「…………愛華、行くぞ」
「へ?あ、ちょっと!」
私が歩き出すと秋葉くんは腕を掴み、ぐいっと引き寄せる。
突然の出来事で私は力が入らずよろけてしまった。
危ない………!
衝撃に備えてぎゅっと目をつむるけど、ポスンと誰かに支えられた。
顔をあげてみてみると、目の前には秋葉くんの顔がドアップに………。
「大丈夫か?悪かったな。いきなり引っ張って。ほら、行くぞ」
「清水さんっ?」
謝ったと思ったら昇降口に私を引っ張っていく。
五十嵐くんが私の名前を呼ぶけど秋葉くんは止まってくれない。
というか、なんか怒ってる……?
こういうこと前にもあったような……。デジャブか?
「悪いが、今日は俺と帰るぞ。………愛華は狙われてるからな」