クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

頭の中がぐちゃぐちゃになって泣きそうになる。今までこんなことなかったのに。


人と会うだけで緊張するなんて。恋は大変だよー……。



「愛華」


「………はい」



私が声をかけた後、太陽が私の名前を呼ぶ。なんて言われるかわかんなくて、怖くて、俯いていると、



「顔、あげて?」


「へ!?」



顎をもたれ、強制的に顔をあげさせられた。


ぎゃー!
み、見ないで!


恥ずかしくて顔を俯かせていたのに。これがいわゆる顎クイってやつか。………って、今はそんなことどうでもいい!



「は、離して、ください……」



ドアップに写った太陽を直視するけど意識が飛びそう。お願いだから、離して……。



「愛華、めちゃくちゃ可愛い。俺のためにオシャレしてきてくれたの?」



顔が近いせいか、太陽が話す度に吐息が鼻にかかる。心臓がありえないくらいにバクバクなっていて今にも死にそう。
< 188 / 225 >

この作品をシェア

pagetop