クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

うじうじ考えているとお弁当を食べていた紅葉が意味深なことを言ってくる。


魔法をかけるって……どういうことだろう。



「クリスマスの日、愛華を可愛くしてあげる。メイクも、髪型もコーデも全部私に任せなさい!」



ドヤ顔で言われた。


魔法をかけるってこのことか………。でも、紅葉はオシャレだから任せた方がいいのかな。


出来れば私だってこの外見をどうにかして自信をつけてから告白したい。


そう考えたら……、



「お願いします。私に魔法をかけてください」



紅葉にお願いした。


クリスマス・イブは土曜日なはずだから紅葉にお願いできる。


こんな私でも……可愛くなりたい。


形からでも……自信を持てるようにしたい。



「よしっ!そう来なくっちゃ。秋葉くんには自分から誘うのよ?人生初めての恋、頑張んなさい!」



何故か私よりも意気込む紅葉にふっと笑いが込み上げる。
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