クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
むしゃくしゃしながら歩き出そうとするけど、
ーがしっ!
「ちょ、待て!話はまだ終わってないぞ!」
腕を掴まれ引っ張られた。
振り払おうとするも力が強い男子にはかなうはずも無くズルズルと引きずられる。
「や、離して!!」
「うるせぇ!大人しくついてこい。俺はお前が気に入った。俺のモンにしてやる」
「はぁ!?!?あんたバカなの!?」
とんでもないことになってしまった。どうしてこう、私はトラブルにまきこまれてしまうんだ。
バイクの後を追わなきゃ良かった。
今更ながらに後悔の波がどっと押し寄せる。
図書館に本を借りに来ただけなのに………助けて!
じわっと涙が出そうになった時、
ードカッ!
「いってぇ…………」
「え?あ、秋葉、くん?」
目の前にいたはずの金髪くんが視界から消えた。その代わりに鈍い音が辺りにひびきわたる。
と、同時に秋葉くんが私の前に立ちはだかった。