クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

その後ろ姿は頼もしくて。とてもかっこよかった。



「愛華はお前のモンじゃねぇ!愛華は………関係ないつってんだろーが!お前らも、よく覚えとけ!!愛華、行くぞ!」


「え?ちょ、行くってどこに!?」



秋葉くんは私の腕をつかみ、バイクの方へ歩いていく。



「ん、これ被れ!」


「は?ヘルメット!?」



投げて渡されたのは秋葉くんが被っていたであろうヘルメット。


わけが分からない私はヘルメットと秋葉くんを交互に見る。



「いーから、被れ!そんで、後ろに乗れ!」


「は、はいぃぃぃぃ!」



秋葉くんの形相に負けて情けない声が出た。慌ててヘルメットを被り、真っ黒なカッコイイバイクに乗ろうとするけど………



「あ、あれ?乗れない………」



バイクが大きすぎてチビな私は足が届かず、またごうとしても全然届かない。



「あ?大丈夫か?」


「う、ひゃあ!」
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